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OKAYAMA REKITABI

STORY

07

足守の町並み
吟風閣から見た近水園
吟風閣外観
藤田千年治邸

江戸の情緒が残る町並み保存地区「足守」。
数々の偉人を生み出した地は、大名親子の絆がきっかけで誕生した?

岡山県内には歴史的な町並みが今も残る地区がいくつもあります。高梁市吹屋、津山市城東・城西地区などがあり、その中でも代表的なものが倉敷美観地区です。

キジ

実は岡山市内にも町並み保存地区はあるんだ。それが「足守」。岡山県の町並み保存地区に指定されている、市内で唯一の保存地区なんだよ。

イヌ

足守といえば「足守メロン」と「ホタル」のイメージだワン!

足守の町の起源は江戸時代に栄えた「陣屋町」。

町ができたきっかけには、歴史を左右した大合戦や、それに翻弄された武将親子が関わっているのです。

キジ

なんとこの武将親子、かの有名な天下人と親戚関係なんだよ。しかも、のちに将軍になる人物にも振り回され……。

サル

天下人に将軍?もしかして、「サル」や「タヌキ」とか言われていた御仁かのぉ?

他にも、足守には後楽園に並ぶ大名庭園があったり、日本文化の発展に貢献した偉人たちを輩出したり、実は歴史観光の穴場スポットなのです。

イヌ

誰なのか気になるワン!

キジ

このストーリーでは、足守陣屋町ができるきっかけの物語、足守の町ならではの特徴や魅力、ゆかりのある偉人などを紹介するよ!

※文中で「足守」は足守陣屋町周辺エリア、「足守地区」は旧足守町エリアを指します

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古代からその名が見える足守。備中高松城の水攻めにも関わりが……

足守の地名はかなり古くから存在していたとみられ、日本最古の歴史書とされる『日本書紀』にも出てくるほど。

 

戦国時代に突入すると防衛拠点として「境目七城(さかいめ しちじょう)」のうち宮路山城冠山城が足守地区内に築かれ、「備中高松城の水攻め」にも関わりました。

※参考:備中高松城水攻め

豊臣秀吉とも関係の深い大名親子の決断が関ヶ原の戦いの運命を変えた!?

なぜ足守に陣屋町が生まれたのでしょうか。歴史をたどると、その発端は関ヶ原の戦いにありました。キーパーソンとなるのが、木下家定(きのした いえさだ)と小早川秀秋(こばやかわ ひであき)の2人です。

木下家定(常光院所蔵)
木下家定(常光院所蔵)

豊臣秀吉の正室「ねね(高台院、北政所)」の兄で、秀吉の義兄にあたる人物。そして小早川秀秋の父。

小早川秀秋(高台寺所蔵)
小早川秀秋(高台寺所蔵)

木下家定の五男。「ねね」の甥で、秀吉の義理の甥。秀吉の養子となり、一時は天下人後継者のひとりとなるも、のち小早川隆景の養子となった。

慶長5年(1600年)、天下分け目の「関ヶ原の戦い」を控え、秀秋は石田三成率いる西軍につきます。父家定は、西軍・東軍にも属さない「中立」の立場でした。

 

しかし秀秋は合戦で、その後の歴史を動かす決断をし東軍に鞍替えしたことで、徳川家康率いる東軍が勝利。家定は最後まで中立を貫きました。

イヌ

どうして家定は中立なんだワン?

キジ

家康が家定に対して「元大将・秀吉の正室であるねねを、兄である家定が護衛しろ。だから京都から動くな」と命じたんだ。ただ、それは表向きの理由で、おそらく少しでも西軍が有利な状況を作らせないのが本心だろうね。もし、ねねが西軍についたら後に続く人が出るだろうから。

サル

家定は自分の意志だけで中立を選んだのではないんじゃな。

一方で諸説ある秀秋の行動ですが、近年の研究により詳細が見えてきたのです。東軍の武将の手紙に、関ヶ原の戦い開始前に秀秋が東軍側につく意志を示したという内容が見つかりました。そして合戦の序盤で早くも東軍側についた可能性が高いのです。

 

秀秋は東軍の武将による説得と、西軍の武将への配慮の間で心が揺れ動き、開戦前まで立場を決めかねていたと思われます。東軍による粘り強い説得が、秀秋を決心させたのでしょうか。そして合戦後、秀秋は家康に功績を称えられ、備前岡山城主になりました。

※参考:岡山城と城下町の形成

 

家定は、合戦前には姫路城主でしたが、合戦後の慶長6年(1601年)に備中国の南東部の領地を与えられました。そして足守に拠点を構えたといわれ、これが「足守藩」の成立とされます。

キジ

家定が備中へ領地替えとなったのは、岡山より西側には関ヶ原の戦い時に西軍側だった、家康が信用のおけない外様大名が多くいたからなんだ。江戸幕府に刃向かう連中が岡山へ攻め込まないよう、足守の近くを通る交通の要・西国街道を押さえられ、にらみを利かせるため家定に備中南東部の領地を与えたともいわれているんだよ。

サル

さすが家康。抜け目がないのぉ。

キジ

秀秋が城主の岡山城下は、足守から備前・備中国境を挟み直線で13km程の距離。息子がピンチの時、すぐさま駆けつけられるよね!

イヌ

僕も守ってほしいワン!

サル

親子の絆が加われば守りがより強固になると考えたのも家定を選んだ理由じゃろな!

キジ

でも残念ながら秀秋は、岡山城主になって2年弱、21歳の若さで亡くなったんだよ。

秀秋が城主であった期間は短かったものの、岡山城の近代化改修や検地など、今に繋がる業績も残しています。

早世した秀秋には跡取りがおらず、その後の岡山は池田家が治めていくことになります。

足守陣屋町は城下町の小規模版?江戸時代の面影を探してみよう!

初代藩主・家定は慶長13年(1608年)に死去しますが、家康の思惑により木下家は領地を没収されてしまいます。元和元年(1615年)に元の領地を回復して以降、幕末まで木下家が治めました。

足守陣屋町が整備されたのは江戸時代からで、それより前は足守の北にある大井(現 北区大井)が地域の中心だった
足守陣屋町が整備されたのは江戸時代からで、それより前は足守の北にある大井(現 北区大井)が地域の中心だった

足守が領地の中心的な町である陣屋町として本格的に整備されたのは、寛永14年(1637年)ごろからです。

キジ

陣屋町とは陣屋(領地支配の拠点となる館)を中心に形成された町。城をもたない大名などが陣屋を構えたんだよ。

サル

城下町の小規模版のようなイメージじゃな!

足守陣屋跡には敵からの攻撃に備えた石垣と堀が残る
足守陣屋跡には敵からの攻撃に備えた石垣と堀が残る

町の西部に陣屋が建てられ、侍屋敷町も造られました。東部は商人や職人の住む町人町に。小規模な町ながら「武士の町武家屋敷ゾーン)」と「商工業者の町町家ゾーン)」の二つの顔が併存している点が足守陣屋町の特徴です。

武家屋敷ゾーンの町並み
武家屋敷ゾーンの町並み
町家ゾーンの町並み
町家ゾーンの町並み
キジ

陣屋町の区画は現在の区画と重なっていて、当時の面影が感じられるよ!

足守陣屋町の町割図
足守陣屋町の町割図

県を代表する大名庭園の一つ近水園は美しい池と吟風閣の景観が魅力

江戸時代の名残が感じられる足守ですが、中でも屈指のスポットが大名庭園近水園(おみずえん)」です。

近水園の風景
近水園の風景

近水園は岡山市の後楽園、津山市の聚楽園(しゅうらくえん)と並ぶ岡山県を代表する大名庭園の一つで、岡山県の名勝に指定されています

近水園空撮
近水園空撮

近水園は江戸時代中期までに造園されたと推測されています。見どころは、吟風閣(ぎんぷうかく)。池は足守川から水が引かれていて、鶴島と亀島を配置しています。

キジ

近水園は庭園造りの名人だった小堀遠州が得意としたような池泉回遊式庭園(池の周囲を歩きながら楽しめる庭園)だよ。

吟風閣
吟風閣

吟風閣は宝永5年(1708年)に、当時の藩主が幕府により京都御所の工事を命じられた時、余った資材を持ち帰って建築しました。

キジ

美しい池と吟風閣の景観は、近水園の象徴。ぜひこの美しい景色を写真に収めてみて!

サル

春には桜、秋には紅葉の名所として四季折々の美しい景観が楽しめるんじゃ。

イヌ

僕は花より団子だワン!

足守が生んだ、歴史に名を刻む2人の偉人に迫る

実は足守では、この地で生まれ育ったり、ゆかりのあったりした人物が、多く活躍しています。

キジ

中でも代表的な足守出身の人物は、緒方洪庵(おがた こうあん)と木下利玄(きのした りげん)の2人だね。

サル

緒方洪庵は、なんか聞いたことがあるのぉ?

イヌ

僕は知らないから、どんな人たちなのか教えてほしいワン!

緒方洪庵 〜 天然痘治療やコレラ治療で功績を残した「日本近代医学の祖」

緒方洪庵は、江戸時代後期に足守藩士の三男として生まれました。少年時代に足守で細菌性感染症のコレラが発生し、医学の道を志すようになったといわれています。

天保9年(1838年)に大坂(現在の大阪)で医院を開業すると同時に、蘭学塾「適塾(適々斎塾)」を開きました。さらに足守の葵ヶ丘除痘館(足守除痘館)をはじめ、大坂や江戸に除痘所(天然痘の予防・治療を行う施設)を開設、またコレラ治療法を記した書物を出版するなどしました。

緒方洪庵生誕地
緒方洪庵生誕地
キジ

洪庵は天然痘治療やコレラ治療で功績を残したことから「日本近代医学の祖」とも呼ばれているんだ。

サル

適塾では、どんな人が学んでたんじゃろうか?

キジ

適塾は、江戸時代後期や明治時代に政治・経済・医療・学問など各界で活躍した人物をたくさん輩出したんだ。とくに著名な洪庵の門下生には、福澤諭吉がいるよ。

イヌ

諭吉は旧一万円札で知ってるワン!

洪庵ゆかりの乗典寺(じょうてんじ)
洪庵ゆかりの乗典寺(じょうてんじ)

洪庵はその後、幕府の要請により江戸の西洋医学所で医師として活躍し、後身の育成にも尽力しました。そして文久3年(1863年)に江戸で54歳の生涯を閉じます。洪庵の精神は息子や親族に受け継がれ、彼らが活躍した大坂の浪華仮病院・仮医学校は、現在の大阪大学のルーツとなりました。そのため大阪大学の源流は、洪庵と適塾にあるともいえるでしょう。

木下利玄 〜 足守藩主の家系に生まれた歌人

木下利玄は明治19年(1886年)、足守で旧足守藩主・木下利恭(きのした としもと)の甥として生まれ、歌人として活躍しました。歌人・佐佐木信綱のもとで短歌を学び、志賀直哉武者小路実篤らとともに文学誌『白樺』の創刊にも関わります。

木下利玄生家
木下利玄生家
キジ

利玄の作品は口語や俗語を使用した平易なものが特徴で、「自然描写と感情の融合」を得意としていたんだ。「利玄調」と呼ばれる独自の作風だよ。

足守観光駐車場に建つ利玄の歌碑「曼珠沙華 一むら燃えて 秋陽つよし そこ過ぎている しづかなる径」
足守観光駐車場に建つ利玄の歌碑「曼珠沙華 一むら燃えて 秋陽つよし そこ過ぎている しづかなる径」
キジ

足守観光駐車場に建つ利玄の歌は、故郷・足守に帰ってきて歌ったとされているよ。

サル

もしかしたら、足守川の土手に咲くヒガンバナ(曼珠沙華)を見て歌ったのかもしれんのぉ!

近水園に建つ利玄の歌碑「花びらをひろげ疲れしおとろへに 牡丹重たく 萼をはなるる」
近水園に建つ利玄の歌碑「花びらをひろげ疲れしおとろへに 牡丹重たく 萼をはなるる」

利玄は歌集の発刊や文学運動への参加を行うなど、短歌の道を究めていきますが、大正11年(1922年)肺結核に罹患。病床でも短歌を詠み続けますが、大正14年(1925年)に40歳の短い生涯を閉じました。口語や俗語を使用した利玄の歌は、同時代や後世の歌人から高い評価を得ています。

多くの偉人を輩出し、ゆかりがある人も多い足守

洪庵・利玄のほかに活躍した足守出身・ゆかりの人物を紹介します。

栄西(ようさい):鎌倉時代の禅僧で、茶の普及に尽力。重源の死後、東大寺再建の仕事を引き継いだ。

※参考:東大寺再建瓦と偉人たち

 

寂厳(じゃくごん):江戸時代後期の僧侶・書家。

 

藤田千年治(ふじた せんねんじ):江戸時代後期に活躍した商人。足守で醤油醸造を始めた。

江戸時代末期に建築された藤田千年治の邸宅
江戸時代末期に建築された藤田千年治の邸宅

安富才助:江戸時代後期に足守で生まれた足守藩士で、新撰組隊士。田上寺に墓がある

キジ

安富才助(やすとみ さいすけ)は、20代で新撰組に入隊。土方歳三の右腕として活躍し、厚い信頼を得たんだよ。 戦死した土方歳三の最期を看取ったとされているんだ。戊辰戦争の時、斎藤一に次ぐ副長役に任命されるなど、活躍したんだ!

サル

あの土方歳三に認められるとは、かなりの凄腕じゃったんじゃなぁ。

イヌ

すごい人たちが、こんなにたくさん居ただなんて、驚きだワン!

足守歴史庭園には足守にゆかりのある人の銅板が掲示されています。

足守歴史庭園
足守歴史庭園

岡山市唯一の町並み保存地区として

足守陣屋町の町並みは1990年(平成2年)に岡山県指定町並み保存地区となり、本格的に町並み保存へと動き始めました。

足守の町並み
足守の町並み
キジ

旧陣屋町エリアには江戸時代の伝統的家屋の面影が残る家屋が今も多いんだ!一般民家の改修も景観を損なわないような改修が進められているよ。

サル

洪庵や利玄が暮らしとった町並みを歩けるんじゃな!どんな特徴の町なんじゃ?

キジ

一番の特徴は、旧陣屋町が今も住民の生活の場となっていること観光目的でだけはない、生活に根付いた町並みや雰囲気が足守の魅力だね!

イヌ

今でも江戸時代の町並みを感じられるだなんて、素敵だワン!

キジ

足守では観光駐車場が無料なんだ。 観光施設も入場無料のところが多く(提供サービスは除く)、近水園も入園無料だよ(吟風閣は除く)。岡山桃太郎空港や岡山総社ICから近いのもポイント!

サル

気軽に立ち寄れて、町散策できるのがええな。

イヌ

偉人たちゆかりの地を探しに出発だワン!

※レキタビのストーリーは一定の調査を行い、大きく史実と乖離するような表現は避けておりますが、あくまで歴史と旅を楽しむための材料としてお楽しみいただけるようなコンテンツを目指して記事作成を行っています。掲載されている記事は諸説あるものもあります。

終わり

モデルコース

このコースの順路

  • 1足守プラザ
  • 2備中足守まちなみ館
  • 3藤田千年治邸
  • 4足守歴史庭園
  • 5緒方洪庵誕生地
  • 6旧足守藩侍屋敷
  • 7木下利玄生家
  • 8近水園
  • 9吟風閣
  • 10葦守八幡宮

START

岡山総社IC

お車の場合

約20分

1足守プラザ

モデルコース1

1時間

MAP
瓦屋根や格子窓、漆喰の壁が伝統的な家屋が多く残る足守の風景に調和した足守プラザ。施設内には情報コーナー、米蔵ギャラリー、陶芸の工房があり、観光情報発信や文化交流の拠点として活用されています。陶芸工房では土ひねりや絵付け(要予約)を体験することができます。
住所
岡山県岡山市北区足守979
電話番号
086-295-0001
営業時間
9:00〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始(12月29日〜1月3日)
料金
無料(※陶芸体験など別途料金必要)
駐車場
17台
URL

https://www.instagram.com/ashimori_plaza/

足守プラザ

2備中足守まちなみ館

モデルコース2

30分

MAP
もともとは商家だった建物で、駐在所や郵便局としても利用されていました。現在は、かつての姿を残しつつ抜本的な改築が施され、観光ボランティアが在中するなど、観光情報センターとしての役割を果たしています。館内には、地域の歴史や街並みを伝える写真も展示されています。
住所
岡山県岡山市北区足守928
電話番号
086-295-2500
営業時間
9:00〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
料金
駐車場
あり
URL

https://okayama-kanko.net/sightseeing/spot/545/

備中足守まちなみ館

徒歩の場合

約2分

3藤田千年治邸

モデルコース3

30分

MAP
旧足守商家藤田千年治邸は、江戸時代末期の足守に建てられ、明治時代には豪壮な本瓦葺きの入母屋二階造り漆喰塗りとしてその姿を完成させました。この邸宅は、藤田千年治によって始められた醤油製造業の起源を物語ります。内部には当時の醤油工場の様子が見事に再現され、足守の商家文化や歴史を生き生きと伝える貴重な資料となっています。
住所
岡山県岡山市北区足守916
電話番号
086-295-0005
営業時間
9:00〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は翌平日)・年末年始
料金
無料
駐車場
25台
URL

https://okayama-kanko.net/sightseeing/spot/582/

藤田千年治邸

醤油工場の再現

徒歩の場合

約4分

4足守歴史庭園

モデルコース4

20分

MAP
足守藩医を務めた山田元珉とその子で「内服同好」の著者としても知られる山田貞順の屋敷跡です。緒方洪庵没後130年にあたり浦上家より岡山市に寄贈されました。足守にゆかりのある木下利玄、緒方洪庵、ねね(北政所)などの銅板が掲示されています。訪れた方のふれあいの場や休憩の場となっています。
住所
岡山県岡山市足守848-2
電話番号
営業時間
定休日
料金
駐車場
URL

https://www.city.okayama.jp/kankou/0000004806.html

足守歴史庭園

徒歩の場合

約1分

5緒方洪庵誕生地

モデルコース5

15分

MAP
緒方洪庵は、1810年7月14日、備中足守(現在の岡山市北区足守)で足守藩士佐伯惟因の三男として生まれました。彼の生家跡は足守川と宇野山に挟まれた場所にあり、江戸時代の足守の風情を今に伝えています。彼は父の「武士になってほしい」という期待に反し医師を志し、大坂で活動しながら、蘭学塾「適塾」を設立しました。特に、洪庵は足守で除痘館を開設し、当時の医療水準を大いに向上させました。この功績により、地元の有志や医師会は彼の偉業をたたえ、1925年には生誕地に碑を建て、彼の遺髪や産毛を埋めました。その碑は1928年の除幕式で公にされ、彼の名誉と業績が後世に伝えられました。
住所
岡山県岡山市北区足守
電話番号
営業時間
定休日
料金
駐車場
URL

https://www.city.okayama.jp/museum/okayama-history/05ogatakoan-seitanchi.htm

徒歩の場合

約3分

6旧足守藩侍屋敷

モデルコース6

20分

MAP
侍屋敷(旧足守藩侍屋敷)は、備中足守藩(2万5千石)の国家老を務めた杉原家の居宅です。岡山市に寄贈され、復元保存修理を行い岡山県重要指定文化財として公開されています。家老屋敷の佇まいをほぼ完全に近い形で伝えており、武家の生活様式を見ることができます。 広大な敷地に茅葺の平屋建てがあり、正面の唐破風の玄関が格式を物語ります。母屋は伝統的な武家書院造の構造を持ち、今日の和風住宅の原型とも言われています。
住所
岡山県岡山市北区足守752
電話番号
086-295-0983
営業時間
9:30〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は火曜日及び水曜日)・祝日の翌日・年末年始(12月29日~1月3日)
料金
駐車場
あり
URL

https://www.city.okayama.jp/museum/samurai-yashiki/

旧足守藩侍屋敷

徒歩の場合

約1分

7木下利玄生家

モデルコース7

30分

MAP
足守藩最後の藩主を父に持ち、明治大正期の歌人である木下利玄の生家です。和歌を少年時代から学び、白樺派の中心作家として活躍し、明治大正の文学史に大きく貢献しました。建物入り口右の土蔵の中からは秀吉、秀次の関白叙任状や秀吉直筆の古文書などの貴重な資料な豊臣氏関連資料が近年発見されました。
住所
岡山県岡山市北区足守801
電話番号
086-286-9070(土木農林分室)
営業時間
定休日
■4月から11月:月~木(※金・土・日・祝日のみ開園)
■12月から3月:月〜土(日のみ開園)
料金
駐車場
あり
URL

https://okayama-kanko.net/sightseeing/spot/575/

徒歩の場合

約1分

8近水園

モデルコース8

1時間

MAP
近水園は旧足守藩主木下家の庭園で、1959年に岡山県指定名勝となり、その魅力的な景観と歴史が訪れる人々を魅了します。約5,500平方メートルの広さを誇るこの庭園は、御殿山を借景にした小堀遠州流をくむ池泉回遊式庭園です。正確な築庭年代は不明ですが、江戸前期に六代藩主、木下キン定の頃に造られたとされています。庭内には鶴島と亀島が配置され、清らかな足守川の水が流れています。岡山の後楽園や津山の聚楽園と並ぶこの大名庭園で、四季折々の美しさと静寂のひとときを。
住所
岡山県岡山市北区足守803
電話番号
086-295-0981(管理事務所)
営業時間
9:30〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は火曜日及び水曜日)・祝日の翌日、年末年始(12月29日〜1月3日)
料金
駐車場
URL

https://www.city.okayama.jp/shisei/0000005100.html

近水園

近水園空撮

池を泳ぐ鯉

木下利玄の歌碑

9吟風閣

モデルコース9

20分

MAP
吟風閣は、近水園の池に面して佇む歴史的建造物で、1959年に岡山県指定名勝となりました。この建物は、六代目旧足守藩主が1708年に京都御所の仙洞御所、中宮御所の普請に携わり、その残財を用いて建てられたと言われています。数寄屋造りの建物は、階下が「さし天井」、2階が「舟底天井」という凝った設計で、雨戸は片側だけに戸袋があり、部屋の角柱で直角に回転する独特の仕組みです。現在の屋根は銅板葺きですが、かつては草葺きでした。その繊細な美しさと歴史的背景が、訪れる人々を魅了し、静寂と風情に包まれた特別な時間を提供します。      
住所
岡山県岡山市北区足守803
電話番号
086-295-0981(管理事務所)
営業時間
9:30〜16:30
定休日
月曜日(祝日の場合は火曜日及び水曜日)・祝日の翌日、年末年始(12月29日〜1月3日)
料金
◼︎入場無料
◼︎吟風閣使用料金(一日一回につき)
使用部屋数1/730円
使用部屋数2/940円
使用部屋数3/1,150円
使用部屋数4/1,360円
(※吟風閣は、事前にお申し込みをいただきますと研修会や会合等にお部屋をご利用できます。ご予約は、管理事務所まで。)
駐車場
URL

https://www.city.okayama.jp/shisei/0000005109.html

吟風閣

お車の場合

約5分

10葦守八幡宮

モデルコース10

30分

MAP
応神天皇行幸の旧跡である葦守八幡宮は、領内総鎮守として古くから親しまれており、吉備の国の建国にゆかりがあります。八幡宮から歩いて10分ほどのところに石鳥居があります。この石鳥居は、南北朝時代の1361年に建てられたもので、建立年代の明らかなものとしては日本最古のもので国指定重要文化財に認定されています。
住所
岡山県岡山市北区下足守468
電話番号
086-295-1770
営業時間
定休日
料金
駐車場
10台
URL

葦守八幡宮

石鳥居

GOAL

周辺おすすめスポット

  • 周辺スポット1

    30分

    MAP

    鬼ノ城跡

    鬼城山の山上にある古代朝鮮式山城跡です。歴史書には一切の記述がなく、詳細は不明です。 一説には7世紀に大和・百済連合群が「白村江の戦い」で唐・新羅連合に敗れ、唐・新羅の侵攻に対抗するためにつくられたともされています。 桃太郎伝説で、吉備津彦の命に退治された温羅の居城だったという伝説があります。鬼ノ城という名前は、この伝説に由来しています。

    住所
    岡山県総社市黒尾1101-2
    電話番号
    0866-95-9566
    営業時間
    開館/09:00~17:00
    定休日
    毎週月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始
    料金
    駐車場
    普通車70台
    URL

    https://www.city.soja.okayama.jp/kanko_project/kanko/kannkou_bunnka/kankouti/kinojyo/kinojo.html

  • 周辺スポット2

    1時間

    MAP

    造山古墳

    5世紀前半では最大規模の前方後円墳です。陵墓指定されていないため、自由に立ち入りでき、墳丘上まで上がることができます。 大きな古墳があるということは、かつてこの地に強大な力を持つ権力者がいた証拠でもあります。 一体どんな人が埋葬されているのか、古墳に上がって、古代に思いを馳せてみませんか?

    住所
    岡山県岡山市北区新庄下
    電話番号
    営業時間
    定休日
    料金
    駐車場
    26台/無料
    URL

    https://okayama-city-travel.com/sightseeing/spot/573/

  • 周辺スポット3

    1時間

    MAP

    備中高松城址公園

    国の史跡にも指定されている備中高松城址。かつて城が築かれたこの地は、現在公園として整備されています。備中高松城は中国攻めの際に羽柴(豊臣)秀吉による水攻めにあった城として有名です。公園の周辺には水攻めの際の堀跡や当時の城主、清水宗治にまつわるスポットが多数あります。水攻めに抵抗する毛利軍の死闘や、秀吉が『武士の鏡』と称したと言われる清水宗治の最期に思いを馳せてみては。

    住所
    岡山県岡山市北区高松558-2
    電話番号
    086-287-5554(高松城址公園資料館)
    営業時間
    10:00〜15:00
    定休日
    月曜日・年末年始
    料金
    駐車場
    30台/バス3〜5台(高松城址公園)
    URL

  • 周辺スポット4

    1時間

    MAP

    岡山城(烏城公園)

    黒い外観の天守が特徴的で、別名『烏城(うじょう)』とも呼ばれています。城跡を含む烏城公園は日本の歴史公園100選にも選ばれており、2022年11月3日に天守のリニューアルオープンしました。 1620年頃に建てられて、唯一現存している月見櫓は国の重要文化財にも指定されており、見どころのひとつです。

    住所
    岡山県岡山市北区丸の内2-3-1
    電話番号
    086-225-2096
    営業時間
    開館/9:00~17:30(入館は17時まで)
    定休日
    12月29日〜31日
    料金
    入館料
    ■大人400円
    ■小中学生100円
    駐車場
    烏城公園駐車場
    38台(身障者専用/1台)最初の1時間300円、以降30分ごとに100円
    URL

    https://okayama-castle.jp/guide/

  • 周辺スポット5

    1時間

    MAP

    岡山後楽園

    岡山藩主の池田綱政が津田永忠に命じて造らせたもので、日本三名園のひとつとして有名な庭園です。綺麗に整備された芝と、四季折々の草花たちが散策を楽しませてくれます。夜に期間限定で園内をライトアップする『幻想庭園』が開催されており、多くの人に親しまれています。美しい日本の風景が日常に少し疲れた心を癒してくれること間違いなし。

    住所
    岡山県岡山市北区後楽園1-5
    電話番号
    086-272-1148
    営業時間
    ■3月20日から9月30日
    午前7時30分から午後6時(入園は午後5時45分まで)
    ■10月1日から3月19日
    午前8時から午後5時(入園は午後4時45分まで)
    ※行事開催により開・閉園時間を変更することがあります。
    定休日
    年中無休
    料金
    ■個人券
    ■大人15歳~64歳(中・高校生を除く)/500円
    ■高校生以下/無料
    ■シニア/200円
    駐車場
    ■普通車/570台
    ■大型車(バス等・車高2.5m以上) /12台
    URL

    公式サイト
    https://okayama-korakuen.jp/

    インスタ
    https://www.instagram.com/okayamakorakuen/

インスタ映えスポット

  • インスタ映え1

    1時間

    MAP

    洪庵茶屋

    足守プラザ内にあるお食事処で、旬の食材をふんだんに使い、足守の味を提供しています。足守メロンを贅沢に使用した季節限定のメロンジュースをぜひお楽しみください。

    住所
    岡山県岡山市北区足守979
    電話番号
    086-295-2728
    営業時間
    9:00〜16:00
    定休日
    月曜日(祝日の場合は翌日)・年末年始(12月29日~1月3日) 
    料金
    駐車場
    あり
    URL

    https://omizukankou.jimdofree.com/

  • インスタ映え2

    1時間

    MAP

    SPICE CAFE RATIO

    ボリュームの満点なスパイスカレーがお店の看板メニュー。古民家を改装したレトロで遊び心ある店内でお食事をお楽しみください。

    住所
    岡山県岡山市北区足守878
    電話番号
    070-3827-4797
    営業時間
    12:00~18:00
    定休日
    水曜日
    料金
    駐車場
    あり
    URL

    https://www.instagram.com/ashimori.ratio/

  • インスタ映え3

    1時間

    MAP

    安富牧場ファミーユ

    約70頭の牛が暮らす、見学や体験ができるオープンファームです。牧場敷地内のファミーユではジェラートやソフトクリームを販売しています。

    住所
    岡山県岡山市北区下足守402-3
    電話番号
    086-295-0394
    営業時間
    ■3月~10月/10:00~18:00
    ■11月~2月/10:00~17:00
    定休日
    1月・2月の水曜日
    https://yasu-tomi.com/famiyu/
    料金
    入場無料
    ※体験やバーベキューは有料です(要予約)
    駐車場
    70台
    URL

    https://yasu-tomi.com/famiyu/

アクセスマップ

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